豊かな自然と温暖な気候、そして太平洋に面した雄大な景色が魅力の宮城県山元町。町には、全国的に有名ないちごをはじめとする特産品や山元ブランド認証品、地域資源が数多く存在します。しかし、地域の皆さんでさえ気づいていない「隠れたお宝」が、まだまだ町のあちこちに眠っています。そんな宝物を掘り起こし、町内外に発信する役割を担うのが、今回募集している「観光情報ハンター」です。
なぜ「観光情報ハンター」が必要なのか?
「山元町にはたくさんの魅力があるのに、それを外部に伝える手段や機会が十分ではありません」と語るのは、商工観光交流課の蜷川主査。
山元町は観光情報の発信において十分な情報収集時間の確保ができておらず、情報発信のタイムラグやコンテンツ不足が課題に挙がっています。「こうした状況を打開するために、町内の隠れた魅力を掘り起こし、タイムリーに情報を発信する、新たな価値を創出できる人材を求めています。」と蜷川主査は強調します。
「観光情報ハンター」に求められるミッションとは
この役割には、単なる観光情報の発信にとどまらない広範なミッションが課されています。まずは町の人々と信頼関係を築きながら、地域の声に耳を傾けることから始まります。
「例えば、地元の農家さんが普段どんな想いで作物を育てているのか、昔ながらの風習や伝統行事にはどんな背景があるのか、そんな人々の物語を掘り下げ、発信していってほしい」と蜷川主査は言います。さらに、発掘した情報をもとに、SNSや動画、イベントを活用して、町内外に広くPR、山元町の魅力を多くの方に知ってもらうことが期待されています。
活動の具体例:町の日常に埋もれる「宝物」を掘り起こす
このミッションでは、日々の活動が冒険の連続です。たとえば、山元町内の磯浜漁港に出かけて地元の漁師と語り合い、彼らの伝統的な漁法を動画で記録する。はたまた、地域の高齢者が大切に守ってきた手工芸品を写真に収め、その魅力をSNSで発信する――そんな活動があなたを待っています。
さらに、観光イベントの企画に参加し、訪れた観光客に対して町の魅力を案内する機会も豊富です。町全体を舞台にしたプロジェクトの中で、あなた自身が「観光案内人」としての役割を果たしていきます。
蜷川主査が語る、求める人材の特徴
「観光情報ハンター」に求められるのは、単なるスキル以上の“想い”です。「私はもともと愛知県出身でしたが、山元町の満天の星空や、地域の人々の温かさに惹かれて移住しました」と蜷川主査は語ります。
「移住前は田舎暮らしの魅力なんて知らなかったんです。でも、実際に住んでみると、地域の人々との交流や自然との触れ合いが、自分自身にとってとても価値のある時間だと感じています」。蜷川主査の経験を踏まえ、「山元町に住むことで、町の良さを自分自身で実感し、それを発信できる人材に来ていただきたい」とのことです。
また、次のスキルや特性を持つ人材が理想的だといいます。
・コミュニケーション能力が高い人
・SNSや動画編集など、デジタルツールを使いこなせる人
・観光だけでなく、地域の日常や文化に興味を持てる人
「町の未来を共に創り上げるパートナーとして、クリエイティブでエネルギー溢れる方をお待ちしています」と熱いメッセージを語ります。
役場のサポート体制:ともに歩む安心の伴走型サポート
役場では、新しい土地で活動を開始する協力隊員の不安を和らげるために、手厚い支援体制を整えています。「地域住民との顔つなぎから、初めての取材同行、新しい発信方法の検討まで、私たちも一緒に考え、行動します」と蜷川主査。また、地域イベントへの参加を通じて、町内でのネットワーク作りをサポートすることも重視しています。
「単なるサポートではなく、一緒に山元町を盛り上げていく仲間として迎え入れます」との言葉には、役場の本気度がうかがえます。
目指す未来:「観光情報ハンター」が創る新たな山元町
「観光情報ハンター」の成功は、単なる情報発信に留まりません。
町の魅力を深く理解した案内人としての役割を果たし、多くの観光客が訪れる山元町を作り出すことが目標です。また、地域住民の中にも「新しい視点」で町を見るきっかけを提供し、町全体が活性化する未来を描いています。
あなたも「観光情報ハンター」として新しい挑戦を
山元町の隠れた魅力を見つけ出し、それを世界に発信する仕事に挑戦してみませんか?
自然豊かで温かい人々に囲まれながら、町の未来を切り拓く「観光情報ハンター」として活動することで、あなた自身の新たな一歩を踏み出す機会にもなるはずです。